言葉で伝えるからこその、コミュニケーション

 

自己紹介にも
書いているのですが、

私は京都生まれ
京都育ちです。

 

 

東京に来てから
何回か
こんなことを言われました。

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・

京都の人の家によばれて
食事をしたときに、

「ぶぶ漬け(お茶漬け)でも
どうですか?」

と言われたら、

「もう帰ってくれ」という

意味なんだよね。

「ありがとうございます!」

と言って食べたら

「何だこの人、あつかましい」

と思われるんだよね。

・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

あ、この話し
耳にしたことがあるぞ

という方は多いと思います。

 

ですが、

 

私の家はこういったことをした
経験がありませんし

人の家で食事をして
「ぶぶ漬け」の話をされた経験も
ありません。

 

なので、

 

やはりこれは

京都人の気質を表現するための
神話(笑)なのではないかと
私は思っています。

 

 

もしかすると

もう一世代~二世代前の
京都の人の中には

「ぶぶ漬け」=

「そろそろ帰ってね」

のコミュニケーションを
とられていた人が
いたのかもしれません。

 

 

ただ・・・

 

 

 

この「ぶぶ漬け」
まではいかなくても

確かに京都には

はっきり明言せずに
察し合う文化

が存在します。

 

否定的な言葉
あまり使いません。

 

 

平安時代
政治を司る人が
コロコロ変わった。

「この人を支持する!」

と言っていたところ

すぐに別の人に政権が変わり、

また次の人を「支持する!」

と言ってしまうと

「前も言ってただろ」

と言われるため、

明言せずに
察する文化が始まり
定着したそうです。

 

 

 

私は「察する文化」を持ったまま

東京に引っ越してきたときに

こんな失敗をしました。

 

「考えときます」

 

という言葉の使い方での
失敗です。

 

 

京都の人が
皆みんなそうだというわけでは
ないと思いますが

私の場合は

「考えときます」

と言ったときは、

本当に考えていることもあれば

お断りしていることも
多くありました。

 

 

京都人どうしなら
分かるのですね。

 

「考えときます」
と言った人が

本当に考えるのか
断っているのかが。

 

ちょっとした
声のトーン
表情の筋肉の動きで

言語化されていない
本心を読み取って

コミュニケーションを
とっていました。

 

 

それでうまくいっていた
ことから

 

東京に引っ越してきてから
同じ調子で言ったことが
ありました。

 

相手からの提案に対して

「考えときます」。

 

私はお断りをしました。

 

 

ですが、

 

数日後に
その相手にお会いしたときに

「先日の件、考えてくれた?」

と言われて焦りました。

 

「あれ、断ったのに・・・」

心の中でつぶやいたのですが

NOという言葉を持たない
京都人です。

 

あれよあれよと言う間に
相手が話を進めていき

スケジュールの関係で
断りたかった仕事の案件を
私が実施することになり

ほとんど寝ずに準備をして
仕事をして事なきを得た

ということがありました。

 

 

反省しました。

 

 

言葉で伝えないと
伝わらない(笑)

 

 

そこから
言語化することを意識して

コミュニケーションを
改善していったワケですが・・・

 

 

 

 

この私の例は
極端なものではあるものの

日本人の奥底には
多かれ少なかれ
まだ存在しています。

 

 

言葉にしない美学が。

 

 

この奥底に根付いた文化・風習

日本会話の
コミュニケーションを
難しくしている

とても大きな要因なのです。

 

 

日本会話は

明言しないことで
相手をヤキモキさせるような

心理的な駆け引きで
成り立っているものが多いのです。

 

 

もちろん

 

このコミュニケーションは
現代では
通用しなくなってきています。

 

 

この心理的な駆け引きって
どういうものか。

次回の記事で
お伝えしようかと思います。

 

 

 

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