声は心身を活性化し人と人とをつなぐこともできる

 

声を合わせ
歌を歌うことで
37人の命が救われたニュースを
ご紹介します。
 
 
 
これは
2004年に京都で起きた出来事。
 
私は京都生まれの京都育ちですので
このニュースは今でも
心に残っています。
 
 
 
10月後半の秋
ある観光バスツアーが
北陸観光を終えて
帰路につこうとしていました。
 
平均年齢67歳
運転手と添乗員合わせて
37人がバスにのっていました。
 
 
ちょうどその頃
台風23号が発生し天候が悪化
 
夜の20時過ぎ
激しい暴風雨が吹き荒れて
道路には雨水がどんどんたまって
いきました。
 
 
 
 
 
 
ついにバスは立ち往生し冠水。
それからわずか15分ほどで
胸まで水位が上昇。
 
 
乗客は車内にあったハンマーで
窓ガラスを割り
2時間かけて
順番に
屋根に上がりました。
 
 
そして
 
バスはやがて完全に水没。
 
 
夜中の午前二時
屋根に立った状態でも
おへそあたりまで濁流が達しました。
 
 
 
流されないように
車内のカーテンをつないて
ロープにして
皆でしっかりと握りました。
 
 
使える携帯電話が2、3台あり、
乗客は救助を求め続けたのですが
 
1台を残して
電池が尽きてしまいます。
 
 
 
 
風雨により体感気温は真冬並み。
乗客の平均年齢は67歳
雨に打たれ続けていいます。
低体温症の危険性がありました。
 
 
 
そんな中、
乗客たちは声を出し始めました。
 
 
 
 
 
 
不安を和らげるためにも
お互いに自己紹介を始め
 
「無事に生きて帰ろう!」
 
そう声をかけ合い
点呼を取り合います。
 
 
 
ツアー客どうし
見知らぬ者どうしだった人と人が
 
生きようと励まし合う
仲間になった瞬間でした。
 
 
 
 
 
看護師経験のある乗客が
声をあげました。
体温を下げないよう
「『結んで開いて』をしましょう!」。
 
 
 
ごうごうと流れる濁流の横で
みんな必死でした。
 
 
何人かは肩を組んで
「わっしょい、わっしょい!」
と声を出し
全員で「上を向いて歩こう」
を歌いました。
 
 
 
体を寄せ合って
皆で希望をつなぎました。 
 
 
 
 
夜が明けた午前6時すぎ
救助ヘリがバスの屋根で
白い布を振る乗員乗客
37人全員を発見。
 
9時間の恐怖と不安のなか
平均年齢67歳の乗客は
誰一人風雨に負けませんでした。
 
 
 
 
これは奇跡の生還だと
言われています。
 
 
・・・・・・・・・・
 
声を出すことで
心身を活性化し
体温の下降を防ぐことができた。
 
 
そして
 
 
励ましの声を出し合い
希望の歌を共に歌うことで
 
乗客どうしがつながり合って
一丸となり強くなれた。
・・・・・・・・・・・
 
このニュースは私にとって
声をだすことの大切さについて
深く確認させられた
一件となりました。
 
声は心身を活性化する
エネルギーを作り出す。
そして
人と人をつなぎ
乗り越える強さをも生み出します。
 
 
 
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